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明石脊椎外科・腰痛センター

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明石脊椎外科・腰痛センター

腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニアをはじめ
脊椎疾患に特化した治療

明石脊椎外科・腰痛センター

ごあいさつ

私は、大阪大学整形外科に所属し、大学病院や、その関連病院で勤務してきました。そして、平成28年7月1日、兵庫県に明石脊椎外科・腰痛センターを開設致しました。 最新のMRIで正しく診断を行い、それに対する治療方針を計画することで、こし(腰椎)やくび(頚椎)でお困りの患者さまが一人でも少なくなれば!という思いで、診療をしています。 執刀件数約3,000例(2004年~現在)の経験を活かし、更に当院のリハビリテーション科と麻酔科(ペインクリニック)と連携しながら、脊椎に特化した『オールインワン脊椎治療』を行っています。 高度な脊椎手術を安全に、確実に、低侵襲で行えるように、最先端の医療施設(脊髄モニタリング、脊椎ナビゲーション、脊椎内視鏡)を導入し、専属の脊椎ナースとメディカルエンジニアを配置しています。 全スタッフが質の高い医療を提供することにより、患者さまの日常生活をより快適に送るお力になればと考えています。

石井 崇大

明石脊椎外科・腰痛センター
センター長
石井 崇大

「情熱医療 プロフェッショナルドクター」(サンデー毎日)に当センターが取り上げられました。
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手術数でわかるいい病院 2023」(週刊朝日MOOK)に当センターが掲載されました。
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「名医のいる病院 2023 整形外科編」(株式会社 医療新聞社)に当センターが掲載されました。

兵庫県明石で世界水準の脊椎治療を

脊髄モニタリング

脊髄モニタリングとは、脊椎手術を安全に行うためのシステムです。欧米では、ほぼ全ての脊椎手術で、このシステムが使用されています。しかし、残念ながら、日本では十分に普及しておりません。当院では、手術の「安全性」を重視しております。そのため、原則として、すべての脊椎手術に、脊髄モニタリング(NVM-5®)を使用しています。

アラームを数値、色、音でリアルタイムに表示します

脊髄モニタリング1

術中操作により神経組織への障害があった場合に生じる電気信号を読み取り、
アラームを音、色、波形で知らせます

脊髄モニタリング2

脊椎手術は全身麻酔で行うため、手術中に、患者さんは深く眠っています。そのため、以前は、手術中に、神経障害が出現しているか否かを確認することはできませんでした。しかし、近年、術中に神経の状態を観察可能な安全装置が開発され、改良されてきました。それが、脊髄モニタリングです。 手術中に、頭から弱い電気刺激を送り、手足の筋肉の電流をモニター上で確認します。脊髄モニタリングシステムは、手術中の操作により、神経への障害があった場合に生じる電気信号を読み取り、アラームを音、色、波形で執刀医へ知らせます。特に、脊椎をスクリューで固定する手術では有用性が高く,スクリューに微弱な電流を流して手足の筋肉の電流をモニターすることにより、安全にスクリューを挿入することができます。こうすることで、脊椎手術の安全性が高まります。しかし、たとえ脊髄モニタリングを行っていても、避けられない麻痺が出現することはあります。脊髄モニタリングの有用性についての報告は多く、手術の安全性の向上につながっていますが、手術部位・術式・麻酔法によってはモニタリングの有用性が得られにくいこともあります。

内視鏡下椎間板切除術(Microendoscopic Discetomy:MED)

MEDは、内視鏡を用いた腰椎椎間板ヘルニアの手術方法です。これは1995年にアメリカで開発されました。腰に約2cmの切開を加え、そこに筒を設置し、3mm径の内視鏡を装着し、ヘルニアを摘出します。原則、手術翌日より、歩行を開始します。入院期間は最短で約4日程度ですが、病態により異なります。

メリット

  1. 傷が小さい。(約2cm)
  2. 従来法のように、腰の筋肉を大きく切る必要がない。
  3. 術後の痛みが軽く、回復も早く、手術部位の細菌感染の危険性が少ない。
  4. 退院が早く、日常生活や仕事への復帰が早期に行える。
内視鏡下椎間板切除術

手術実績

脊椎手術件数

頚 椎 胸 椎 腰 椎 脊椎手術
2017年 28 5 147 180
2018年 27 20 165 212
2019年 21 21 197 239
2020年 14 19 212 245
2021年 23 19 229 271
2022年 22 29 226 277
2023年 17 22 177 216

主な対応症例

主な対応疾患

腰部脊柱管狭窄症

症状

この病気では長い距離を続けて歩くことができません。もっとも特徴的な症状は、歩行と休息を繰り返す間歇性跛行です。腰部脊柱管狭窄症では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時には、ほとんど症状はありませんが、背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、ふとももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きづらくなります。しかし、すこし前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減されます。進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出がわるくなったり、逆に尿が漏れる事もあります。

原因と病態

年をとると背骨が変形したり、椎間板が膨らんだり、黄色靱帯が厚くなって神経の通る脊柱管を狭くなって、それによって神経が圧迫を受け、神経の血流が低下して脊柱管狭窄症が発症します。また背骨を後ろに反らすと脊柱管が狭くなり、前に曲げると広がるので、間歇性跛行が起こるのです。

診断

身体検査や問診では「間欠性跛行の有無」「痛くなるまでに歩ける距離や時間」「腰を反らすと症状が悪化するかどうか」「症状の出方や出ている部位」「筋力低下や知覚の障害の有無」など、狭窄症の主な症状を確認致します。画像診断ではX線検査、MRI検査を行います。X線検査だけでは脊柱管狭窄症があるかどうかの確定は出来ません。しかし、X線検査は、腰椎の不安定性や側弯の有無などが判ります。最も重要な検査はMRI検査です。MRI検査により狭窄の有無や程度を確認することができます。

腰部脊柱管狭窄症

予防と治療

日常生活上の注意

日常生活で姿勢を正しく保つ事が必要です。神経の圧迫は、腰をまっすぐに伸ばして立つと強くなり、前かがみになるとやわらぎますので、歩く時には杖をついたり、シルバーカーを押して腰を少しかがめるようにしましょう。そうすると楽に歩けます。また、自転車こぎも痛みが起こりにくいので、よい運動になります。

治療

リハビリテーション、コルセット、神経ブロックや神経の血行を良くする薬などがあります。これらで症状が改善することもあります。しかし、歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくる場合には手術を行うこともあります。

腰部脊柱管狭窄症のリハビリテーション

・立位姿勢における腰椎の過前彎の改善
・腰椎への伸展ストレス軽減目的に股関節の可動性向上

腰椎椎間板ヘルニア

症状

腰や臀部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなったりします。咳をしたり、重いものをもったりすると、痛みがつよくなることがあります。

原因と病態

椎間板は、線維輪と髄核でできていて、背骨をつなぎ、クッションの役割をしています。椎間板が加齢などにより変性し断裂すると、その一部が出てきて、神経を圧迫して、症状が出ます。悪い姿勢での動作や作業、喫煙などでヘルニアが起こりやすくなることが知られています。

診断

下肢伸展挙上試験(膝を伸ばしたまま下肢を挙上し、坐骨神経痛の出現をみる)や下肢の感覚が鈍いかどうか、足の力が弱くなっていないか等で診断します。さらに、X線(レントゲン)撮影、MRIなどの検査を行い、診断を確定します。ただし、MRI画像で椎間板が突出していても、症状が無ければ問題ありません。

予防と治療

痛みが強い時期には、消炎鎮痛剤の内服や坐薬、神経ブロック(神経の周りに痛みや炎症を抑える薬を注射する)を行い、痛みをやわらげます。痛みが軽くなれば、牽引を行ったり、運動療法を行うこともあります。これらの方法でよくならない場合や下肢の脱力、排尿障害があるときには、手術をお勧めすることがあります。

椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)について

ヘルニコアは、生化学工業・科研製薬が製造販売する薬品です。コンドリアーゼと呼ばれる酵素で、椎間板ヘルニアの多糖体を分解し、椎間板内の圧力を低下させます。圧力の低下によってヘルニアが収縮し、ヘルニアの症状が改善すると考えられています。本薬剤を使用するためには、医師と施設それぞれに必要な条件があり、大久保病院はこの条件を満たしています。
つらい腰のヘルニアの症状で悩んでいる方、椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)をご検討されている方は、ぜひ明石脊椎外科・腰痛センターの外来を受診してご相談ください。
なお、診察の前に下記内容をご確認ください。

  • 症状によっては椎間板内酵素注入療法が難しい場合がございます。
  • 椎間板内酵素注入療法は保険適応ですが、3割ご負担の方で40,000~50,000円と高額な治療法となります。
  • ヘルニコアの投与は一生に一回のみです。アレルギーが発現する可能性が高くなるため、再投与はできません。また、効果が不十分の場合には、手術が必要となる場合がございます。

頚椎症性脊髄症

症状

手のしびれが出てきます。ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くことなどが不器用になったり、歩行時によくつまづくようになったり、階段で手すりを持つようになったりという症状も出ます。頻尿や残尿感などの排尿障害が出ることもあります。

原因と病態

加齢による頚椎症(椎間板の膨隆・骨のとげの形成)の変化によって、頚椎の脊柱管の中にある脊髄が圧迫されて症状が出ます。 日本人は脊柱管の大きさが欧米人に比較して小さく、「脊髄症」の症状が生じやすくなっています。

診断

症状と四肢腱反射などの診察所見があり、X線(レントゲン)所見で頚椎症性変化を認め、MRIで脊髄の圧迫を認めることで診断します。 中年以降ではX線での頚椎症性変化はほとんどの人に見られますし、MRIでの脊髄圧迫所見も症状がない場合でも見られますので、画像検査所見だけで診断することはできません。神経内科の病気の一部は症状がよく似ている場合がありますので、注意が必要です。

予防と治療

転倒などの軽微な外傷で四肢麻痺(脊髄損傷)になる可能性が存在しますので、転倒しないように注意します。 一般的に日常生活に支障があるような手指巧緻運動障害がみられたり、階段昇降に手すりが必要となれば、手術的を行うこともあります。いずれにしても、早い時期で医療機関を受診することをお勧めします。

診療時間

午前診

診療時間
09:00〜12:00 多門 石井
(大西メディカル
クリニック)
多門
(協和病院)
石井 石井
(脊椎専門外来) (完全予約)
多門

午後診

診療時間
13:30〜15:00 多門
(完全予約)

※手術等

お問い合わせ

電話078-935-2940

(月~金曜日 9:00〜13:00)

※大久保病院での診療に関するお問い合わせ先です。
※他病院での診療につきましては、お受けできません。