明石脊椎外科・腰痛センター 対応症例

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腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症の症状

この病気では長い距離を続けて歩くことができません。もっとも特徴的な症状は、歩行と休息を繰り返す間歇性跛行です。腰部脊柱管狭窄症では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時には、ほとんど症状はありませんが、背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、ふとももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きづらくなります。しかし、すこし前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減されます。進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出がわるくなったり、逆に尿が漏れる事もあります。

腰部脊柱管狭窄症の原因と病態

年をとると背骨が変形したり、椎間板が膨らんだり、黄色靱帯が厚くなって神経の通る脊柱管を狭くなって、それによって神経が圧迫を受け、神経の血流が低下して脊柱管狭窄症が発症します。また背骨を後ろに反らすと脊柱管が狭くなり、前に曲げると広がるので、間歇性跛行が起こるのです。

腰部脊柱管狭窄症の診断

20161025_01_corresponding_cases身体検査や問診では「間欠性跛行の有無」「痛くなるまでに歩ける距離や時間」「腰を反らすと症状が悪化するかどうか」「症状の出方や出ている部位」「筋力低下や知覚の障害の有無」など、狭窄症の主な症状を確認致します。
画像診断ではX線検査、MRI検査を行います。X線検査だけでは脊柱管狭窄症があるかどうかの確定は出来ません。しかし、X線検査は、腰椎の不安定性や側弯の有無などが判ります。 最も重要な検査はMRI検査です。MRI検査により狭窄の有無や程度を確認することができます。

腰部脊柱管狭窄症の予防と治療

日常生活上の注意

日常生活で姿勢を正しく保つ事が必要です。神経の圧迫は、腰をまっすぐに伸ばして立つと強くなり、前かがみになるとやわらぎますので、歩く時には杖をついたり、シルバーカーを押して腰を少しかがめるようにしましょう。そうすると楽に歩けます。また、自転車こぎも痛みが起こりにくいので、よい運動になります。

治療

リハビリテーション、コルセット、神経ブロックや神経の血行を良くする薬などがあります。これらで症状が改善することもあります。しかし、歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくる場合には手術を行うこともあります。

腰部脊柱管狭窄症のリハビリテーション

 :立位姿勢における腰椎の過前彎の改善
  腰椎への伸展ストレス軽減目的に股関節の可動性向上

年をとると背骨が変形したり、椎間板が膨らんだり、靭帯が厚くなって神経の通り道である脊柱管が狭くなります。それにより神経が圧迫され、神経に行く血液の流れが悪くなって、脊柱管狭窄症が起こります。この病気では長い距離を続けて歩くことができません。この病気の最も特徴的な症状は、歩行と休息を繰り返す間歇性跛行です。背骨を後ろに反らすと脊柱管が狭くなり、前に曲げると広がるために間歇性跛行が起こります。ただし脊柱管狭窄症では、腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状はありませんが、背筋を伸ばして立っていたり、歩いたりすると、太ももや膝から下に痺れや痛みが出て歩きづらくなります。しかし、少し前かがみになったり腰かけたりすると、痺れや痛みは軽くなります。もっと脊柱管狭窄症がひどくなると、脚の筋肉のカが落ちたり、肛門の周囲のほてりが起こったり、尿の出が悪くなる、あるいは逆に尿がもれることもあります。

以上のような症状があれば、整形外科などを受診してください。医療搬関では「間歇性跛行があるか」「歩き始めから痛くなるまでの距離と時間」「腰を反らすと症状は悪くなるか」「症状の出方や部位」「筋肉のカが落ちているか」「知覚障害がないか」などの症状を確認します。そのうえで、X・P検査をして腰の骨が安定しているかどうか、あるいは湾曲しているかどうかなどを検討し、最後にMR検査を行つて確定診断をします。

脊柱管狭窄症.の予防としては、日常生活で、姿勢を正しく保つことが必要です。神経の圧迫は腰をまっすぐに伸ばして立つと強くなり、前かがみになると和らぎますので、歩くときに杖をついたり、シルバーカーを押して、腰を少し屈めるようにしましょう。そうすれば楽に歩けます。また自転車こぎも痛みが起こりにくいので、良い運動になります。

治療はリハビリテーション、コルセット、神経ブロックや神経に行く血液の循環を良くする薬などがあります。しかし歩行障害が進み、日常生活に支障が出てくる場合には、手術を行うこともあります。いずれにしても、早い時期で医療機関を受診することをお勧めします。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアの症状

腰や臀部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなったりします。咳をしたり、重いものをもったりすると、痛みがつよくなることがあります。

腰椎椎間板ヘルニアの病態と原因

椎間板は、線維輪と髄核でできていて、背骨をつなぎ、クッションの役割をしています。椎間板が加齢などにより変性し断裂すると、その一部が出てきて、神経を圧迫して、症状が出ます。悪い姿勢での動作や作業、喫煙などでヘルニアが起こりやすくなることが知られています。

腰椎椎間板ヘルニアの診断

下肢伸展挙上試験(膝を伸ばしたまま下肢を挙上し、坐骨神経痛の出現をみる)や下肢の感覚が鈍いかどうか、足の力が弱くなっていないか等で診断します。さらに、X線(レントゲン)撮影、MRIなどの検査を行い、診断を確定します。ただし、MRI画像で椎間板が突出していても、症状が無ければ問題ありません。

腰椎椎間板ヘルニアの治療

痛みが強い時期には、消炎鎮痛剤の内服や坐薬、神経ブロック(神経の周りに痛みや炎症を抑える薬を注射する)を行い、痛みをやわらげます。痛みが軽くなれば、牽引を行ったり、運動療法を行うこともあります。これらの方法でよくならない場合や下肢の脱力、排尿障害があるときには、手術をお勧めすることがあります。

椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)について

ヘルニコアは、生化学工業・科研製薬が製造販売する薬品です。コンドリアーゼと呼ばれる酵素で、椎間板ヘルニアの多糖体を分解し、椎間板内の圧力を低下させます。圧力の低下によってヘルニアが収縮し、ヘルニアの症状が改善すると考えられています。本薬剤を使用するためには、医師と施設それぞれに必要な条件があり、大久保病院はこの条件を満たしています。

つらい腰のヘルニアの症状で悩んでいる方、椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア)をご検討されている方は、ぜひ明石脊椎外科・腰痛センターの外来を受診してご相談ください。

なお、診察の前に下記内容をご確認ください。

  • 症状によっては椎間板内酵素注入療法が難しい場合がございます。
  • 椎間板内酵素注入療法は保険適応ですが、3割ご負担の方で40,000~50,000円と高額な治療法となります。
  • ヘルニコアの投与は一生に一回のみです。アレルギーが発現する可能性が高くなるため、再投与はできません。また、効果が不十分の場合には、手術が必要となる場合がございます。

頚椎症性脊髄症

頚椎症性脊髄症の症状

手のしびれが出てきます。ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くことなどが不器用になったり、歩行時によくつまづくようになったり、階段で手すりを持つようになったりという症状も出ます。頻尿や残尿感などの排尿障害が出ることもあります。

頚椎症性脊髄症の原因と病態

加齢による頚椎症(椎間板の膨隆・骨のとげの形成)の変化によって、頚椎の脊柱管の中にある脊髄が圧迫されて症状が出ます。
日本人は脊柱管の大きさが欧米人に比較して小さく、「脊髄症」の症状が生じやすくなっています。

頚椎症性脊髄症の診断

症状と四肢腱反射などの診察所見があり、X線(レントゲン)所見で頚椎症性変化を認め、MRIで脊髄の圧迫を認めることで診断します。
中年以降ではX線での頚椎症性変化はほとんどの人に見られますし、MRIでの脊髄圧迫所見も症状がない場合でも見られますので、画像検査所見だけで診断することはできません。
神経内科の病気の一部は症状がよく似ている場合がありますので、注意が必要です。

頚椎症性脊髄症の予防と治療

転倒などの軽微な外傷で四肢麻痺(脊髄損傷)になる可能性が存在しますので、転倒しないように注意します。
一般的に日常生活に支障があるような手指巧緻運動障害がみられたり、階段昇降に手すりが必要となれば、手術的を行うこともあります。いずれにしても、早い時期で医療機関を受診することをお勧めします。